Month: February 2019

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口唇ヘルペスと性器ヘルペスについて

ヘルペスウイルスの代表的な感染症としては、帯状疱疹と単純疱疹などがあり、単純疱疹には口唇ヘルペスと性器ヘルペスがあります。 口唇ヘルペスは、発症の前兆として口唇周辺にピリピリ感やムズムズ感などの違和感が現れ、数時間~数日で口唇周辺に直径5mm程度の発赤や水疱が発症しますが、顎下のリンパ腺が大きく腫れて痛みを伴う事もあります。 水疱は、自然に潰れると共にかさぶたを形成し、2週間程度で自然治癒します。 口唇ヘルペスは、感染患者とのキスで感染しますが、病原の単純ヘルペスウイルス1型を保有する祖父母や両親の頬ずりも感染経路の1つとされ、高齢者ほど単純ヘルペスウイルス1型の保有率が高い特徴があります。 性器ヘルペスは、初感染時には2日間~10日間程度の潜伏期間を経て発症します。 外部生殖器を中心に臀部周辺や太ももに発赤や水疱、潰瘍などが形成されると共に38度を超える発熱症状や鼠径リンパ節の腫長症状、全身の倦怠感などの症状が現れます。 再発を繰り返すほど発赤や水疱の発症範囲の局所化など再発時の症状が軽症化します。 性器ヘルペスは、性行為により単純ヘルペス2型に感染する感染経路が一般的です。 近年のオーラルセックスの普及により口唇ヘルペスを発症させる単純ヘルペスウイルス1型が外部生殖器に感染する感染経路が問題視されています。 帯状疱疹は、患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる水疱瘡を発症させる水痘・帯状疱疹ウイルスを吸い込む飛沫感染や接触感染などの感染経路による感染がほとんどです。 2週間~3週間程度の潜伏期間を経て直径3~5mm程度の丘疹や38℃前後の発熱などの症状が現れます。 ヘルペスは、1年間に6回以上再発している性器ヘルペス感染患者に対して保険適用で再発抑制治療が行われるほど再発率が高い感染症です。 1度感染すると一生涯ヘルペスウイルスを保有し続ける事になる事から医薬効果や免疫力が低下するとウイルスが再活性化して再発を繰り返します。 ヘルペスウイルスは、感染患者の細胞核にウイルスのDNAを内包しているカプシドを送り込む事で感染患者の細胞基質を材料として増殖可能としています。 増殖の最終プロセスで感染細胞の細胞膜をウイルスを覆う外膜エンベロープとしてまとってしまいます。 そのため感染患者の細胞と親和性が非常に高く医薬効果や免疫力の高い生態環境時には神経節の神経細胞内で潜伏感染します。 帯状疱疹治療や単純疱疹治療に用いられているゾビラックスなどの抗生物質でも完全に死滅させる事ができず1度感染すると一生涯ヘルペスウイルスを保有する事になり再発を繰り返します。 ヘルペスの治療薬の紹介 ヘルペスの治療薬は、多くの医療機関でDNAポリメラーゼ阻害薬が用いられます。 DNAポリメラーゼ阻害薬にはアシクロビルを主成分とするゾビラックスやアシクロビルの分子骨格に必須アミノ酸のバリンを結合させたプロドラッグのバラシクロビルを主成分とするバルトレックスがあります。 また、バルトレックスのジェネリック医薬品セントレックスなどがあります。 アシクロビルは、ヘルペス由来の酵素チミジンキナーゼと感染患者の細胞性キナーゼによりアシクロビル3リン酸にリン酸化されます。 構造が酷似しているヘルペスウイルスの拡散構成基質のデオキシグアノシン3リン酸の代わりにDNAの塩基配列に取り込まれることにより、DNAポリメラーゼの働きを阻害します。 間違った塩基配列を形成する事でヘルペスウイルスの伸長を阻害すると共にヘルペスウイルスの増殖を抑制する医薬効果を発揮します。 バルトレックスやジェネリック医薬品のセントレックスは、必須アミノ酸のバリンを結合したバラシクロビルを主成分としています。 そのため小腸からの体内吸収率と医薬成分の体内への拡散率を示すバイオアベイラビリティをアシクロビルの10%~20%を約55%まで向上させ、少量の用量でも充分な医薬効果が得られます。 従来の治療薬の服用回数の半分以下の1日1回~2回の服用で治療を行う事が可能です。 バルトレックスやゾビラックスは、発疹や腹痛、下痢などの比較的軽い副作用が稀に発症する安全性の高い治療薬です。 体調や体質によってはアナフィラキシー・ショックや急性腎不全、皮膚粘膜眼症候群などの重篤な副作用をごく稀に発症する事があります。 服用中に脱水症状になるとアシクロビルの特性上医薬成分濃度が溶解度を超え、再結晶化してしまい腎臓内の尿細管が閉塞する急性腎尿細管間質障害を発症する事があります。

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男女別に見る性病の症状とは

性別を問わずに発症してしまう性病も多く、性別によって初期症状も違ってくるので、早い段階で性病を発見するためにも症状の違いを知っておく必要があります。 女性がヘルペスを発症した際には、性器の痒みや不快感だけでなく、尿道周辺に潰瘍ができて排尿時に強い痛みを感じる事も多いです。 男性の場合は排尿時の痛みは少ないために、自覚症状に気付かないまま病状が悪化してしまう事も多いです。 性器の周辺に小さな赤い腫れや水ぶくれができたら、ヘルペスの初期症状かも知れません。 すぐに検査を受けなければ危険だと考えてください。 クラミジアは感染してから1週間から2週間のうちに、男性の場合は尿道の炎症が起きてしまいます。 排尿時に痛みを感じるだけでなく、尿道の一部が痺れるような感覚がある時にもクラミジアに感染している可能性はあるので注意が必要です。 尿道の奥までクラミジアが移動していき、前立腺に炎症を起こしてしまう場合もあります。 女性の場合は尿道ではなく、子宮の入り口の付近にある粘膜にクラミジアが感染する事が多いです。 痛みを感じる神経が少ない部位なので、自覚症状が出ないまま病状が悪化してしまう事もあります。 クラミジアが原因で膣内の抵抗力が落ちて、合併症に悩まされる事になった人も少なくありません。 尖圭コンジローマは感染した部位にイボができて、最初は痛みを感じないのは性別を問わずに同じです。 男性の場合は亀頭の周辺に、女性は陰唇や子宮頚部などにイボが増えてきます。 イボではなく赤いしこりができやすいのが梅毒という病気で、男性と比べると女性は性器内の赤いしこりに気付きにくいです。 HIVは女性と比べると男性の方が感染者数が多く、男女ともインフルエンザに似た異変を感じて、次第に症状が悪化すると免疫力が弱っていきます。 ケジラミ症は男性の場合は尿道に痛みを感じやすくなり、女性はおりものの量がいつもより多くなってしまったり、臭いが悪化している時にもケジラミ症の発症を疑ってください。 他の性病から合併症の可能性もある! このように性病には原因や増殖部位によって、症状に特徴が見られる分けですが、しばしば合併症を伴うことがあります。 合併症を併発すると、症状が悪化するだけでなく、治癒後に後遺症を残すリスクも懸念されるところです。 クラミジアが子宮頚管を経由して卵管にまで到達し、炎症をきたすことがあります。 卵管に炎症が生じると、治癒後に狭窄が残り、将来的に不妊症の原因になることがあります。 特に強い自覚症状が無い場合でも、不妊症のリスクがあることは注意すべきでしょう。 ヘルペスでは水泡が崩れた部位からの、別の細菌感染を引き起こす可能性があるほか、ヘルペスウイルスが脳脊髄組織に感染が広がることで髄膜炎を合併し、重篤な事態に進展する可能性を持っています。 ケジラミ症では激しいかゆみのおかげで性器周辺に傷をつけることが少なくないため、他の性病に感染しやすく、複合感染のリスクが高まると見られています。 尖圭コンジローマの原因となっているウイルスには多数の種類が確認されていますが、なかには発がん性を持つ種類もあり、特に子宮頸がんのリスクが懸念されているわけです。 特に最近、問題視されているのは梅毒患者がHIVに複合感染する危険性が高いと言う点にあります。 とりわけアメリカでは梅毒患者の60%以上がHIV感染症を合併しているとされているのです。 梅毒がHIV感染症を合併しやすい理由には、双方共に性病であると同時に、梅毒感染そのものがHIVにも離間しやすい危険を高めることも理由とされています。 特に梅毒の初期症状は既述のように赤い発疹が出る程度で症状の消滅を繰り返しながら進行するため、気付かぬうちにHIV感染の危険を高めていることもあり得るのです。 このように性病には様々な合併症のリスクがある訳です。 性器周辺に少しでも普段は見られない違和感を感じたら、速やかに治療を開始する必要があります。