性感染症は以前、流行していた時期もありましたが、現在は減少傾向になっています。
抗生物質等の治療薬のおかげで性感染症は減少していましたが、近年ではその内の1つである梅毒が流行してきています。
性感染症は基本的に性行為により感染するので、感染者の多くは比較的若い方に多いのが特徴です。

性感染症が減少してきた理由には上記以外に少子化による若者の減少や、草食系男子と言われる男性の積極性の減少があげられます。
しかし2011年頃より梅毒が流行してきています。
性感染症では男性は増減する傾向にあるのですが、女性の感染者数はある一定数で変動するものではありませんでした。
しかし近年流行してきている梅毒では、20代の女性が急増してきています。

梅毒が流行している原因は、医師を含めて日本国民全体の意識の低下が指摘されています。
昔は梅毒は非常に恐れられている病であり、進行すると命まで落とす程と言われていました。
大正時代では日本国民の10人に1人は感染している程でありましたが、ペニシリンといった抗生物質の登場で患者数は激減していきました。
抗生物質の登場で梅毒患者は減少し、発症数も少なくなった事で忘れされていくようになっていました。

そういった事から梅毒の可能性を考えない医師や患者が増え、初期治療や診断の遅れから感染者が性行為を行い増加していったという事です。
また梅毒は非常に多彩な症状が出るので、知識がないと特定は難しい特徴があります。
若い女性に広がっている要因としては、外国人観光客の増加によるものがあります。
観光客は日本人の性サービスを利用し、外国人から女性が移されたという経路が発見されています。

予防接種の他、早期であればペニシリン系の抗生物質が有効です。
種類はサワシリンやパセトシンがよく利用されています。
またサワシリンのジェネリック薬であるノバモックスもあり、こちらは他の薬より副作用が出にくい特徴があります。

梅毒の治療薬の紹介

梅毒の治療は病期の進行具合によって治療薬の投与期間が変わります。
ステージは第1期、第2期、第3期、第4期に分けられ、感染後3週間から3ヵ月の第1期は2週間から4週間、感染後3ヵ月から3年にあたる第2期は4週間から8週間の投薬が必要です。
感染から3年以降、10年以降は第3期、第4期と分類されます。
第1期は見過ごされることがある症状も第2期になると発疹が出たり様々な症状が出ることから感染に気づき第2期の内に治療を受けるため第3期以降は現在ではほとんど見られません。

ペニシリン系の抗生物質が特に有効なのは第1期と第2期です。
ペニシリン系の薬は多くの種類があり、パセトシンという薬は細菌の殺菌効果を持ち、主に感染症治療のために使用され、ペニシリン系の抗生物質の中で最も使用されています。
サワシリンも細菌を殺す効果がある薬で、梅毒の治療以外にも咽頭炎や気管支炎、風邪症状が悪化した時などに効果のある薬です。
サワシリンのジェネリック薬であるノバモックスは服用すると再発を防ぐ効果もあります。
ペニシリン系の抗生物質は感染症に対してとても効果のある薬なのです。
しかし、アレルギーを起こしやすいデメリットもあり、ペニシリンアレルギーを持っている場合は、塩酸ミノサイクリンが使用されます。
塩酸ミノサイクリンは菌の増殖を抑える静菌作用がある薬です。

20代女性の感染が増加している梅毒は妊娠前や妊娠中に感染すると胎児へ高い確率で感染します。
感染してしまうと胎内で亡くなったり、先天梅毒として生まれる可能性が高く、妊娠、出産をする女性にとって多くのリスクがある病気です。
早期発見、早期治療も大切ですが、感染経路を知り感染の原因となる恐れがある行為は控え予防する心がけもするようにしましょう。